企業から「内定を出すから就活を終わりなさい」と迫られる「就活終われハラスメント」、通称「オワハラ」が就活生を悩ませています。 実際に「オワハラ」を受けたことがあるという就活生も多いのではないでしょうか?
はたして「オワハラ」とはどのようなものなのか?ここでは「オワハラ」の事例をいくつかご紹介します。そしてオワハラを受けたらどう対処すればいいのか?「オワハラ」を受けた際にどう対処すればいいのかについても解説します。

- ・「オワハラ」とはどんなもの?
- ├内定を人質に?!交渉型オワハラ
- ├スケジュールを埋める物理攻撃!束縛型オワハラ
- ├情に訴えかけて逃げられなくする!同情型オワハラ
- └内定辞退をしづらくする!脅迫型オワハラ
- ・「オワハラ」を行っている企業は依然として存在する
- ・実際にオワハラを受けた時の対処方法
- ├交渉型:その場では了承しておき、あとで辞退する
- ├束縛型:既に予定が入っていることを伝える
- ├同情型:キッパリと断る勇気を持つ
- ├脅迫型:冷静に対応し、大学のキャリアセンターなどに相談する
- ├誓約書には法的効力はないので、書かされても気にしなくて大丈夫
- └他社への応募辞退の電話を求められた場合には、極力早くかけ直して事情説明
- ・オワハラで就活を失敗しないために
- ├志望企業の優先順位を明確にしておく
- ├臨機応変に対応する
- ├断る勇気を持つ
- └内定承諾書や推薦状の提出は慎重に
- ・最後に
「オワハラ」とはどんなもの?
一言で「オワハラ」といっても、その形態は様々。まずはよくある「オワハラ」の事例をご紹介します。
内定を人質に?!交渉型オワハラ
他にも志望する企業が残っているにも関わらず、「内定を出すかわりに就活終わって」と内定との交換条件に就活を終えるよう強要するのが「交渉型オワハラ」です。
単に「就活を終わりませんか」という言葉でのやり取りだけでなく、入社誓約書などの書類への記入を求めたり、その場で他の企業に辞退の電話をさせるという悪質なケースも存在します。
スケジュールを埋める物理攻撃!束縛型オワハラ
内定者が他の企業の面接に行けないように、経団連加盟企業の選考解禁日や競合する他の企業が面接を行う時期に内定者インターンや研修会、懇親会といったイベントを設定してくるのが「束縛型オワハラ」です。
先ほどの交渉型オワハラだけでは、言葉では「終わる」と言っていても就活生がこっそり就活を継続することを防ぐことができません。スケジュールを埋めることで物理的に就活継続を妨害するのが、束縛型オワハラです。
情に訴えかけて逃げられなくする!同情型オワハラ
内定者の心理的な側面をつくオワハラもあります。それが「同情型オワハラ」です。内定者を学生ではなかなか手が出ないような高級料理店に招いたり、頻繁にパーティーを開いたりするというやり方です。
「これだけ良い思いをさせてあげたんだから、うちの会社に決めるよね」というプレッシャーを与えるものです。 交渉型オワハラや束縛型オワハラのように嫌な思いをしない分、内定者は悩んでしまいますが、これも1つのオワハラなのです。
内定辞退をしづらくする!脅迫型オワハラ
「この段階で内定辞退なんてできると思ってるの?」「内定を辞退したらどうなるかわかってる?」などと、脅しのようなセリフで内定辞退をしづらくするオワハラです。
さらに悪質になると、「内定を辞退するなら今後あなたの大学からは採用しない」などと言って脅すケースもあるようです。
「オワハラ」を行っている企業は依然として存在する
オワハラについては文部科学省でも調査が行われています。 2018年度に文部科学省が発表した大学・短大に行った調査では、学生からオワハラについて相談されたことが「ある」と回答した大学・短大の割合は36.0%で前年度に比べて4.1ポイント減少しました。2015年に流行語大賞にノミネートされていこうオワハラの相談件数は減少傾向にありますが、依然としてオワハラを行っている企業もあり、根絶するには至っていません。
就活をする大学生にとって、オワハラは誰にでも起こりうる問題なのです。
実際にオワハラを受けた時の対処方法
それでは、オワハラを受けたらどのように対処すれば良いのでしょうか?自分の身を守るためのオワハラへの対処方法についてお話しします。
交渉型:その場では了承しておき、あとで辞退する
「内定出すから就活終わって」という交渉型オワハラに遭った時はまず「御社を志望していますが、後学のために続けたいと考えています」など丁寧に伝えてみましょう。 また、「〇日以内にお返事いたします」など具体的な提案をしてみましょう。 それでも就活を終えることを強要される場合は「わかりました」とその場で了承してしまって構いません。
「内定取り消し」という言葉があるように会社は内定を取り消すことができますよね。実は学生も内定を取り消す権利があります。 後から内定辞退することには法的に何の問題もありません。しつこく言われるようなら、とりあえずの了承も1つの対処方法として有効です。
束縛型:既に予定が入っていることを伝える
懇親会や宿泊型研修などのイベントを多数入れて物理的に就活を出来なくする束縛型に遭った場合は、「〇月〇日は私用があります。」と伝えてみましょう。他の企業の面接が入っていることを正直に伝えてしまうと、話がこじれる可能性があるので、私用と言った方が無難です。
同情型:キッパリと断る勇気を持つ
良くしてもらった相手に内定辞退を伝えるのは中々難しいと思います。ですが、中途半端な気持ちで入社しても、企業も学生側もいい結果に終わりません。就活で後悔したくないなら、言い出しづらい状況でもはっきり意思表示する勇気を持つことが大切です。
脅迫型:冷静に対応し、大学のキャリアセンターなどに相談する
相手が脅迫してきたり、感情的になってきても、熱くならずに努めて冷静に対応しましょう。内定を辞退する場合は自分が真剣に考えて出した結論だということを丁寧に伝えましょう。辞退する旨を伝えても何回も電話がくる場合がありますが、電話に出なくても大丈夫です。
「内定を辞退するなら今後あなたの大学からは採用しない」などと言って脅すケースもありますが、一人で抱え込まずに大学のキャリアセンターや近くの労働相談情報センターに相談しましょう。誰かに話すことで気が楽になったり、具体的な対策を教えてくれます。第三者の視点から考えることで解決の糸口が見えることも多いのです。
誓約書には法的効力はないので、書かされても気にしなくて大丈夫
交渉型オワハラなどでは入社誓約書などの書類の記入を求められることもあります。 まずは「家に持ち帰って考えたい」「家族と相談したい」など伝えましょう。それでも引き下がらず「この場で書いてください」「書くまで帰らせません」と言われた場合、それらは強要や脅迫などの違法行為になります。
「学校や警察に相談します」と伝えましょう。 それでも書かないと帰れない場合は、書いてしまっても構いません。「誓約書」という名前から、破ったら大変なことになりそうな印象を与えますが、実際は法的な効力はありません。 ただし、望まない書類を書かされたことは必ず大学に相談しておきましょう。
他社への応募辞退の電話を求められた場合には、極力早くかけ直して事情説明
また、その場で他社への応募辞退の電話を求められることもあります。電話を掛けるふりをしてやり過ごせる場合はやり過ごしましょう。どうしても避けられなかった場合には、自由になってからすぐにかけ直して事情を説明しておくことで就活を継続できる場合があります。
このようなオワハラを避ける方法として、アドレス帳に登録する企業の名前を人名にしておき、万が一の場合に企業にわからないようにしておく工夫をする就活生もいます。例えば「鈴木証券」という会社なら「鈴木しょうた」などの人名で電話帳登録をしておくことで、他の企業だとバレないようにしておくのです。
オワハラで就活を失敗しないために
志望企業の優先順位を明確にしておく
まずは企業の志望度について、優先順位をはっきりと決めておきましょう。企業の優先順位が明確になっていると、スケジュールが重なったりした時にも迷うことが少なくなります。
オワハラで嫌な目にあったり、望まない企業に就職するということにならないよう、まずは自分が「どんな会社に就職したいのか」「どんな仕事がしたいのか」ということをよく考えて、明確にしておきましょう。
臨機応変に対応する
悪質なオワハラが就活生を苦しめているのは事実ですが、過剰に反応するのもよくありません。実際に担当者はそんなつもりはなくても、言い方によって「オワハラ」と感じてしまっただけということもあります。
きちんと事情を説明して、「日程を調整してもらえませんか?」「期限の猶予をいただけませんか?」と相談してみると状況は改善されるかもしれませんよ。
断る勇気を持つ
相談を聞いてくれなかったり、誠意を持って対応しているにもかかわらず、「オワハラ」と思われる言動が続く場合はきっぱりと断る勇気を持ちましょう。就活で後悔したくないなら、言い出しづらい状況でもはっきり意思表示する勇気を持つことが大切です。
内定承諾書や推薦状の提出は慎重に
「内定承諾書を提出してしまったけどやっぱり辞退したい」というケースもあります。内定承諾書を書いても辞退は可能ですが、「オワハラ」を受けるのではないかと不安になって言い出せないという就活生も少なくないでしょう。
内定承諾書や推薦状を提出してからの辞退は、企業や教授に迷惑をかけることになります。こうした書類の提出は事前によく考えて慎重に対処するようにしましょう。
最後に
就活を続けていると心も身体も疲れてしまいます。また内定が出ない不安は大きいものです。 そんな就活生を狙って「オワハラ」は横行しています。 疲れや不安、焦りなどでいっぱいになると冷静に判断することができなくなります。
しかし就活は人生の大きな範囲を占める「仕事」を決める大切な作業です。 後悔しないためにも、自分で自分を守るだけでなく、周りの人たちにも頼りながら「オワハラ」を受けても大丈夫なように備えておきましょう。
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