新卒の配属先って希望が通るものなの?配属先はどういった基準で決まるのか解説!

「こういう仕事がしたい」と期待して入社する新卒社員が出会うのが「配属ガチャ」の壁です。新卒入社の配属先は「配属ガチャ」と呼ばれるほど、希望が通らないと言われています。

今回は、そもそも新卒の配属先は希望が通るのかについてお話しすると共に、どんな基準で配属先が決定されているのかについて解説します。また、どうしても希望する配属先がある場合にできることもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

目次

新卒の配属先は希望が通る?

希望通りにならないケースが多い

新卒の配属先は、希望通りとはならないケースが多く見られます。「営業職を希望していたのに、入社してみたら事務職だった!」「本社に配属を希望していたのに、遠方の支店に配属された!」など、予想外の配属に驚くことも多いのです。

労働政策研究・研修機構*1が、2016年に行った調査によると、初めての正社員勤務先で「入社前に聞いていた仕事内容と入職後3ヶ月間の状況が異なっていた」と回答した人の割合は、今も働き続けている人では約7~8%、離職してしまった人では約17~18%にものぼっています。

*1 独立行政法人労働政策研究・研修機構(2017)若年者の離職状況と離職後のキャリア形成(若年者の能力開発と職場への定着に関する調査)

「配慮します」と書かれていても通らないことも

企業によっては募集要項に「配属希望は配慮いたします」など書かれていることもあります。しかし、実際には全ての希望が叶えられるわけではありません。

企業としては「事業に支障がない」ことが何よりも優先ですから、これまでの通りに事業が進まない恐れがある場合には、新卒の希望外の必要な部署への配属を行わねばならないこともあるのです。

新卒の配属先はどういった基準で決まる?

新卒社員の適性に合わせる

企業は「せっかく採用したからには、その人に合った環境で長く働いてほしい」と願っています。そのため、就活での質問から、あなたの強み・能力・性格といった情報を収集し、適性に合わせた配属先を決定します。

例えば、「人と話すのが好き」という人であれば営業職に、「地道にコツコツ取り組める性格」の人は、事務や経理などの仕事に適性があるでしょう。

また、同じ企業内でも部署によって雰囲気が異なるため、「部署の雰囲気になじめそうか」という点も重要な基準となります。

人員が不足している部署に配属

人員が不足している部署には、人材を供給する必要があります。そのため、「この人は営業職を希望しているけど、今回は人手の少ない総務部に行ってもらおう」と配属を決められてしまうこともあるのです。

その場合でも、「この人はコミュニケーションスキルが高いから、総務としてもやっていける」など、適性もふまえた判断がなされる傾向があります。

会社全体を知ることを目指す

企業によっては、「1つの部署にこだわらず、会社全体を知ってほしい」という思いから、全ての部署を経験させていく方針を持っていることもあります。

結婚してしまうと転勤や異動が難しくなってしまいます。そのため、1人で自由に動き回れる入社後数年間は、海外や地方などに配属されることがあります。そして、経験を重ねた後で、本人の希望する部署でのキャリアを形成していくことになるのです。

どうしても希望する配属先がある場合にできること

これまでご紹介した通り、配属では企業の都合が優先されます。それでも、「どうしても希望する配属先がある!」という人にできることをご紹介します。

配属のシステムについて社員に聞いておく

選考を受ける企業の配属システムについて知っておくと、入社してからガッカリすることを避けられます。会社説明会やOB・OG訪問を活用して、「どのように配属が決定されているのか」を社員に聞いてみてください。

そもそも希望が全く通らない企業なのであれば、配属先に強い希望がある人は選ばない方が良いでしょう。一方、「配属希望をきちんと調査してくれる」という場合には、ある程度、自分の希望が通ることが見込めます。

職種別採用の企業を選ぶ

従来の日本企業は、新卒社員を「総合職」として一括採用しており、配属先は入社後に決定してきました。しかし、入社後のミスマッチによる離職が問題となっており、最近では事前に職種や部署単位で採用を行う「職種別採用」を導入する企業も増えてきました。

希望する職種がはっきりしている場合には、「職種別採用」の企業を選ぶのがおすすめです。

最後に

新卒での希望は、あくまで「こんな仕事がしたい」というイメージに過ぎません。実際に希望通りに配属されても「こんなハズじゃなかった」と感じることはあるのです。

また、希望の配属先ではなくても、働き始めると「意外と楽しい」「学べることが多い」と思うこともあります。

あまり、自分の理想のイメージに捉われず、「今どう感じるか」「将来に生かせるか」を落ち着いて考えてみましょう。


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